2009年10月08日

気にしない、気にしない。

砂まみれの山と平地をただただ進むと突然、ガソリンスタンドが現れた。

意外と近代的な雰囲気。




ひょっとしてトイレがキレイなんじゃない?

そんな期待を胸に私はトイレに向かった。



・・・・・・まぁ、まぁ。
まぁ、まぁ、そんなカンジだよね。

そんなトイレだった。


様式はもちろん穴あいてるだけ式。
そしてナゼか入口に向かって挑む様にしゃがむ式。

もっと他に方向はなかったのかしら?
ちょっと迷いながらも、ま、イイか。

サッサと挑んでみた。


するとチベット人ツアーガイド(女性)さんがサッと入口から飛び込んできた。

face08!!


衝撃を受ける私をよそに、ガイドさんはトイレの数を数えて
サッ!っと消えた。

・・・・・・そうか、ビックリしたの私だけかicon10
こんなのなんでもないんだナ~、チベットでは。

私の中で急激に色々なコトがどうでもよくなって行くのを感じつつ。
これは自由度が上がってるんだよね?

ちょっと寂しくなりながらも自分自身に褒めて伸ばす方式を採用してみたりした。  


2009年10月06日

見切り発車。

チベットを旅している間、“ホテル”と言う名の建物に何度か泊まった。
大体が、「ホテル?・・・face07

なんというか、ホテルの定義とは何かを問いたくなる宿泊施設だった。

しかし、たまには体裁の整ってるホテルチックな時もある。

パイプベッドじゃないとか、
カーテンがちゃんとついてるとか、
室内が外気温より暖かいとか・・・。

電気はあんまり点かないけどね。


そんな体裁の整った風なホテルにて、
「ホテルっぽいよ~icon12
喜ぶ私たちに『決してトイレを使うべからず』とのお達しがあった。

なぜなら、立派な洋式トイレはついていますが水は流れません。
だって、下水道なんて無いもん。
どこにも水が流れていく先が無いんだもん。


“ホテルって、部屋に洋式トイレついてるらしいよ。”

そんな事を風の便りに聞いて作ってしまったんでしょうか?
それともいつの日か下水が完備される日を夢見て??

あの辺は道路工事もスコップだけでやってたからね~、
延々溝だけ掘ってたよね・・・。
下水完備は結構先だと思うんだ、私。icon10


それっぽいからとりあえずやっとけ!
とりあえず付けるだけ付けとけ!!
一度つくったんだから、もういいか。

チベットのホテルにはそんなカンジの付属物が意外とたくさんついている。  


2009年10月05日

いろんなトコview

ひとつ思い出すとどんどん思い出してきます。
トイレの話。


カイラス山に行く途中で休憩を取った・・・休憩所?宿泊所?食事処?ドライブイン??
アレなんだったんだ!?

のトイレもなかなかのステキトイレだった。


「あそこのトイレはスゴイんだよ。」

その噂は知っていましたが、私もチベットに入って随分たってましたからその頃にはすでに
『トイレの形してれば上等じゃん!』
くらいの心が育っていた。

そんなタフな女へとサラッっと移行していた私はやはりトイレットペーパーを片手に颯爽と噂のトイレに向かった。

・・・男女の区切りが微妙だったな~。
でも、一応区切られてるからいいか。

で、実際のトイレは、いろんなトコviewだった。

まず、もちろんトイレは穴が開いているだけ。
で、落ちていく先はフルオープン。
ただ落ちてくだけなんだよね~icon10

下から覗かれるとかどうでもイイんだねicon11

窓もデカすぎると思うんだ。

確か屋根からも光が入っていたような。


そういえば天井ないトイレとかもあったもんね。


チベットにおいて、トイレって隠すものではないのかもしれない。  


2009年10月04日

恐怖!世界で一番怖いトイレinチベット

ポタラ宮のトイレは怖い。
何がどう怖いかと言うと・・・

高くて落ちそうで怖い。

トイレは穴が空いているだけのトイレで、
その穴からは下の景色が見える。

その景色が、もう絶景!!

しかも、トイレの穴が頑張れば人が通れるくらいの大きさだから、
「万が一足を滑らせたら・・・icon11
そんな想像が出来るだけに、もう、ガクブルもの。

例えるなら東京タワーの展望台のところに下の景色が見えるところありますよね?
そこをまたいで用を足してるみたいなもの。

私より先にトイレに入っていたKヅカちゃんは、
「誰かいる?」
の私の声に恐怖のあまり答える事ができなかったし、
私は正直、色んな感覚が麻痺してました。


なんで、わざわざトイレをこんな怖く作ったのか?
その理由は分かりませんが、なんだか根性がついた気もします。

さて、そんな恐怖のトイレですが入口に面白いもの発見。


トイレの鍵です。




意味が深いような、決してそうではないような。
多分、あんまり意味はないと思います。
  


2009年10月04日

運がついてる。

不意に思い出した。

チベットでトイレに落ちたこと。

チベットではほとんどテント生活だったので、
トイレはポーターさん達が地面に穴を掘ってトイレテントを建ててくれていた。

夜は野犬に襲われるので外に出ない事!
と言われていたけど、なんとなくあるじゃないですか、
本当にヤバイ雰囲気の時とまだ大丈夫だろうって空気の時。
(もちろん、アテにはなりません。一度トイレ横に寝ていた野犬を思いっきり照らしてちょっとドキッ!とした事も。)

ま、大丈夫だろうってトイレに行った私。
頭にはライト、手にはトイレットペーパー。

空気は薄いし、外は寒いし、私自身は厚着だし。
自分では気づかなかったけどかなり運動能力が落ちてたんでしょう。

トイレテントを出ようとした時、コケた。
そしてその瞬間ライトの電池が切れた。

え~っicon10

とにかく色々と危険な状態だってことは明白。
自分がどうなってるか分かるまで動かなかった。

結果、右足がちょこっとトイレの穴に落ちていた(涙icon11

それ以上被害を広げないように細心の注意を払い立ち上がった。
なにしろ真っ暗だからゆっくり確実に!

自分のテントまで目を凝らして帰った私は靴を出来るだけ遠~くに脱いで替えの電池を捜索。
テントの中は本当に真っ暗ですが、再三替えの電池は分かりやすいところに置いておく様に!
と注意を受けていたので枕もとの電池をスグに見つけ難なくライト復活。

(まぁ、その前にその言いつけを守らず思った以上に早く消耗したライトの替えの電池を見つけられずに真っ暗闇のなかで半べそ状態でバッグの中身を手探りで全部出したという苦い経験もココで生かされたワケです。)


私はこんなコメディーな出来事を誰とも分かち合う事もできないまま、無言で靴の被害状況を確認。

ちょっとつま先にがついていたけど、コレくらいなら想定の範囲内さ。
負け惜しみを心の中でつぶやきながら、やはり無言でゴシゴシと地面にこすり付けた。

気持ちの問題ですが、やはり出来るだけ遠くの地面に。。。

思えばこの旅、意外とトイレ受難が多かった。
ポタラ宮でも・・・。

次回、「恐怖!世界で一番怖いトイレinチベット」お楽しみにicon22(嘘)  


2009年10月02日

アニキ6

アニキ・・・それは、心優しきナイス・ガイ


細かい事に構ってられないチベットでも、アニキは常に優しかった。

車を運転していて道路に鳥が止まっていると“プッ!”とクラクションを鳴らして注意を促し、
それでもどかないようなら車のスピードを緩めて鳥が飛んでいくのを待った。

貧しいゆえに「金くれ、なんかくれ!」とおもらいに来る人たちにもアニキは誰にも見られないようにそっとお金を渡していた。

チベットの不思議な道路工事(上下線とも同時に工事しちゃうんだよね、そんでいつ始まっていつ終わるかも不明。)により足止めされた時、ほとんどの車がその土地の痩せた畑を突っ切って走っていった。
でも、アニキは決してそんな事はしなかった。
どうにか他に迂回路は無いのか?道路工事はいつ終わるのか?電話したり交渉したりして頑張った。

「よしっ!!オレがあっちの方の道を探すっ!!」
っとばかりに車で勢いよく走り出した途端、おもむろに道路工事が終了して「Oh! NO!!face08」と、もと来た道をUターンしたのはご愛嬌だ。

そんな、心優しい頼れる男。





図体がでかい割りに足が短いのも、もちろんご愛嬌だicon12
  


2009年10月02日

動物は人間よりたくさんの事を知っている。

9月って師走かっ!?

ってくらいなんだか9月は忙しかった。
これはきっとイイ事ですね。
そんな忙しさの中で、私には変化というものがいくつかありました。

自分が変わると周りが変わる。
これはよく言いますよね、本当にそうだ。

私はそれをウチのにゃんことの関係でも体験しました。

私はもともと動物好き。
大概の動物はかわいく見える。
猫は子供の頃から飼っていて、常に一緒に暮らしているのが自然なくらい。
でも、仔猫をどっかで貰ったり、ペットショップで買ったりした事は一度も無い。
ぜ~んぶ出身は捨て猫です。

今のにゃんこも登呂公園出身の由緒正しい捨て猫さま。

捨て猫出身者は意外とトラウマ持ちが多い。
乳離れ前に捨てられた子はシャツやら毛布やらもみもみしておしゃぶりする癖が治らない子が多いし、
実際ウチのにゃんこもおしゃぶり癖があるし、拾われてくるまでに何があったのか?
人見知りが激しくかなりのビビリだ。

私が1ケ月チベットに行っている間に寂しがって体重が減るくらい私に懐いているけど、
今までは頭を撫でようとすると一瞬頭を引いて警戒していた。
どこかで叩かれるかも?とか思っていたらしい。

しかし、私もいつまでも今までの私ではない。
ちょっと色々学んだよ。

そのコトで、にゃんこに対してフイに今までにない感情が湧いた。

言葉にしてみると、「コヤツも世界にひとつの輝きをもって生まれたんだな。」
とでも言いましょうか、なんと言うかウチのニャンコの中に輝きを見た・・・と思ったんだよね。
そしたら急激にウチのニャンコが愛らしいと思った。
今までも猫大好きなんだけど、それとは種類の違う大好き。

これまで10年以上飼ってて、一緒に生活していた猫に対してこんな感情を持つことがあるのかってとっても不思議だった。

私の膝に座って寝てたにゃんこもそうだったのかもしれない。
なんだかじ~っと見つめ合ってた私たち(メス同士ですがicon10)。
おもむろにニャンコの甘ったれぶりが増大した。

えっ?お前こんなキャラのネコだっけ!?
ちょっと驚きつつも頭を撫でた私。

んっ?
なんかいつもと違う。なんだ??

そうです。
全然頭を引かなかったんです。


思うに、私はウチのにゃんこと初めて本当のコミュニケーションが取れたのかもしれません。
一緒に生活していても、いつもかわいいと思ってても、今までのはコミュニケーションって言わないのかもしれない。
なんだか目からウロコでした。
今まではお互い心に壁があったんだね。

無防備に頭を撫でられて、前よりちょっと甘えん坊になったにゃんこにしんみり思いました。

きっと人間同士でも同じだね。
お前が私に教えてくれたんだね。
甘えん坊になったのは最近寒くなってきたからじゃないんだよね??  


Posted by のの at 22:43Comments(0)スピリチュアル