2009年07月03日
Nバタフライ・・・5
チベットは今も98%が鳥葬だそうです。
人が死ぬと魂は天へ行くので身体はただの抜け殻。
それを他の生物に施す事が人間最後の功徳という風に考えているそうです。
最初、私はちょっとドッキリする位ドライだなぁ~
と思いましたが、
チベットほど何も無いところだと、その抜け殻も立派な資源(?)と考えられない事もない。
だいたい、その土地に根付いているものをよその国の人間がなんとか言っても意味がない。
さて、そんな鳥葬ですが、まだあちらこちらにその風習は残っています。
私も以前にシルク・ロードを陸路で5年くらいかけて写真を撮りながら走破した写真家の方の話を聞いたときにも出てきました。
なんでも例のアレ(抜け殻)を、適当な大きさに切ったあと、鳥が食べやすい大きさにお団子にするそうです。
念の為に言っておきますが、これはとても崇高なお仕事ですよ
で、その鳥葬について、マダムNが車内で突然話し始めてた。
『ののさん、ののさん、私、鳥葬については完璧に説明できましてよ。』
!?
まったく聞いてないよ!?
私、今、鳥葬についてまったく聞いてないよ!!??
しかし、マダムは続ける。
だから私も聞く。
「じゃ、オシエテクダサイ
」
『まずね、5体を切るのよ。それから一番おいしい太ももは鳥を寄せるためにみじん切りにして撒くの。』
そうか、太ももが一番おいしいのか~・・・。
なんかチキンとかそんなのと同じカンジですね
『そしてね、残りをね、ババッってやって、こう、バァッ~ってやるのよ!』
あれっ?スイマセン後半なんか音しかしないんですけど?
「え?結局太もも後はそのまま派ですか?団子派ですか?」
ちょっと食い下がる私を軽く目で制してマダムは言った。
『もうね、そういう事よ、ののさん。』
~Fin~
・・・・・・・・・・・・・・・・??・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、いいか。
そんなに鳥葬の話を知りたいワケでも知りたいワケでもなし
ちょっとした寂寥感を感じながらも満足気なマダムの横顔を見ていると、不思議となんだか
「イイ事したなぁ。」
みたいな気持ちが芽生えてきました。
マダムもきっとそんな気持ちでしょう。
マダムはまだまだヒヨッコの旅の連れに一生懸命チベットの事を教えようとしてくれているのです。
ありがとう、マダム。
人が死ぬと魂は天へ行くので身体はただの抜け殻。
それを他の生物に施す事が人間最後の功徳という風に考えているそうです。
最初、私はちょっとドッキリする位ドライだなぁ~

チベットほど何も無いところだと、その抜け殻も立派な資源(?)と考えられない事もない。
だいたい、その土地に根付いているものをよその国の人間がなんとか言っても意味がない。
さて、そんな鳥葬ですが、まだあちらこちらにその風習は残っています。
私も以前にシルク・ロードを陸路で5年くらいかけて写真を撮りながら走破した写真家の方の話を聞いたときにも出てきました。
なんでも例のアレ(抜け殻)を、適当な大きさに切ったあと、鳥が食べやすい大きさにお団子にするそうです。
念の為に言っておきますが、これはとても崇高なお仕事ですよ

で、その鳥葬について、マダムNが車内で突然話し始めてた。
『ののさん、ののさん、私、鳥葬については完璧に説明できましてよ。』
!?
まったく聞いてないよ!?
私、今、鳥葬についてまったく聞いてないよ!!??
しかし、マダムは続ける。
だから私も聞く。
「じゃ、オシエテクダサイ

『まずね、5体を切るのよ。それから一番おいしい太ももは鳥を寄せるためにみじん切りにして撒くの。』
そうか、太ももが一番おいしいのか~・・・。
なんかチキンとかそんなのと同じカンジですね

『そしてね、残りをね、ババッってやって、こう、バァッ~ってやるのよ!』
あれっ?スイマセン後半なんか音しかしないんですけど?
「え?結局太もも後はそのまま派ですか?団子派ですか?」
ちょっと食い下がる私を軽く目で制してマダムは言った。
『もうね、そういう事よ、ののさん。』
~Fin~
・・・・・・・・・・・・・・・・??・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、いいか。
そんなに鳥葬の話を知りたいワケでも知りたいワケでもなし

ちょっとした寂寥感を感じながらも満足気なマダムの横顔を見ていると、不思議となんだか
「イイ事したなぁ。」
みたいな気持ちが芽生えてきました。
マダムもきっとそんな気持ちでしょう。
マダムはまだまだヒヨッコの旅の連れに一生懸命チベットの事を教えようとしてくれているのです。
ありがとう、マダム。
2009年07月03日
チベット犬

チベットには野犬がたくさんいる。
ひょ~っとしたら飼い犬もいるかも知れないけど、それは私には見分けは付かない。
キャンプをすれば常に犬がわんさか寄ってきたが、チベット滞在中に確実に飼い犬だと判別できたのは2匹。
1匹は茶屋の小型犬(血統書付き・・・じゃないかと推測されるが、なにせ手入れという習慣がないから言い切れない)
1匹は車で通り過ぎる瞬間に綱で繋がれていたのを一瞬見かけた。
大体の野犬がチベタンマスチフ(の雑種)で、デカイ。
日本でいう所の土佐犬系統の犬。
子犬かわいいな~

足がデカイのなんのって、大型化する気満々だ

ちなみに血統正しいチベタンマスチフは中国本土でお金持ちが飼うものらしい。
スゴクお高いんですって!
日本円でいくらくらい?って聞いてみたところ『とにかく高い』との事でした。
犬たちは大抵、昼間は「なんか食べ物ない~?エサどこ~?あ~、つかれた。」みたいな感じでした。
そんで、夜は夜通し吠え続けるかケンカし続けるかスキをみて人を襲うかしているようです。
そんなワケで日が落ちたらテントから出てはいけません。
食べられちゃうゾ

私はかなり動物好きなので、それでも犬は可愛くって触れないのが残念だった。
可愛くても野犬。なんの病気を持ってるか分からないし、もし噛まれたら狂犬病に感染しちゃうからね。
しかし、そんな私でもココの犬はヤバイなって思ったところがある。
「聖地ティルタプリ」
可愛い子犬も何匹かいて、「わぁ、カワイイ

って言いかけて・・・あれ?なんか目つき違う??
いや、なんか存在感が違う。。。。
カワイイけど、背中を見せちゃいけないような・・・

初めての感覚です。
以前にガンジス川に行った方に聞いた話ですが、ガンジス川も川辺で火葬したり、流したりでソコの犬は人肉を食べている犬らしい。
そういえば私もメメントモリって本で見ました。
そしてインドには一生行かなくてもいいやって思いました。
実際は2年連続で行っちゃったけど。
その方曰く、「ガンジス川の犬は地獄の犬の顔をしている。」
い、今なら分かります。
ティルタプリの犬はそんな目とそんな気配をした犬でした。
聖地ゆえにお寺があって、お寺があるゆえに鳥葬場がある。
鳥葬場があるゆえに人のお肉がある。
お肉があるがゆえに・・・・そりゃ、食べるよね。
他になんにも食べるものないし、鳥葬は最後の功徳だしその為のものだもんね。
しかし、ちょっと考えました。
一体人間はなにを溜め込んで生きているんだろう?