2009年01月17日

インドの思い出(ロータン峠下山編)

私、やっぱり“山っ子”だなぁ~。

つくづく思ったロータン峠での行を終え、
乗ってきたジープで下山・・・しようと思ったら

ない。

ジープが無い。

私が乗ってきたジープが無い。


なんでやねんっ!?
と思ったら同乗者が体調不良で先に下山したとの事。

そうなんだ。
で、私はどの車で・・・・・・・インド人ガイドさん達のジープですか。

私、英語全然しゃべれませんけど~!!
ま、いいか。

日本人は日本人らしく。
よろしくお願いしま~す!
日本語100%でジープに乗り込む。

「はい、どうぞ。」
そこには日本語ペラペラ、漢字も書けるインド人ガイドのAさんがいた。
なんだ、心配ご無用じゃん。

と思ったのもつかの間。
連日のハードワークにAさんはほどなくご就寝。
仕方あるまい。
本職は通訳なのに、私達の面倒を細部に到るまでみてくれている。
どうぞ安らかに眠ってください・・・・ってちょっと違うか。

こうして車の中が完全に英語圏内になった後、
私はお隣の席の勉強熱心なインド人の“なんとかさん”と
120%勘に頼った日本語のお勉強を開始していた。

「ガタガタ道とデコボコ道の違いは何ですか?」
から始まり、
「谷と渓谷の違いは何ですか?」
等など、高度で繊細な質問に私は英語力よりも日本語力不足に
徐々に追い詰められていた。

しかし、インド人はタフだ。
「日本語の文字オシエテクダサイ」
と言って取り出した日本語の教本は
それ、岩波文庫かっ!!??ってくらい字が小さい教本。

一応、私達 〝死の峠〟の意味を持つロータン峠を下ってるんですけど。
道、ガタガタだしデコボコなんですけど。
そんな本見てたら車酔いで吐いちゃいますけど~!!

あ、“なんとかさん”全然平気だ。
ケロッっとしてるって言うか、フツ~だ。

しかし、“なんとかさん”の向学心は留まるところを知らない。
熱心に日本語への質問を浴びせかけてくる。

教本を指差しながら・・・face07

読むのね、こんなに揺れながらその小さい文字を私も読むのねicon10

勘弁してくださいicon10

しかし、ここは日印交流の為に頑張らねばっ!!

私は揺れる車内で教本の細かい文字に目をやられ、吐き気をもよおしつつ
しきりにキャンプ地はまだですか?
と、通じない日本語で尋ね続けたのであった。


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この記事へのコメント
最高のジープに乗りましたねぇ。
その勉強熱心なインド人は、サットナムでしょう。
並の日本人よりちゃんと日本語を勉強しているんですね。
あのガタガタ道では居眠りもできず、目をあければ断崖絶壁、スリリングだったなぁ~
谷底に車が一台突き刺さるように落ちていたのに気づいた?? あれ見たの私だけかなぁ・・・
Posted by Luna at 2009年01月22日 10:49
Luna さま

一緒にお勉強したのはサットナムさんじゃなくてターバンの人です。
私もずっとサットナムさんだと思ってそう呼んでたんですけど、違いました。
(どうりで呼ぶ度不思議そうな顔してハズだ。)
名前は不明なままです。

ただ、真面目です。インド人をひと括りにしてはいけませんね。
なにしろ10億人以上いますから。

谷底の車は見なかったな~、見てたらかなり怖いですよね。
多分私はその頃“岩波文庫”見てました(汗
Posted by のの at 2009年01月22日 11:58
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