2009年06月25日

Nバタフライ・・・4

さて、ある時私は自分のテント前でコップでのネーティをしていた。

※寒さやら紫外線やら低酸素やら疲労やらで、チベットにいる間にどんどん手間を省く事が身についてきて、
自分のテリトリー(テント)で済むことは全てココで済まし、最終的にはほとんどの事がココで済むようになりました。


次の集合まで余裕があったので、お鼻もスッキリ、テントも片付け、支度をしてから行こうと算段をしていた私の前にマダムNが隣のテントから颯爽と現れた。

『ののさん、もうそろそろお時間じゃなくって?』





「まだ全然時間あると思うんですけど??」

『えっ?あら、そうなの?』
あくまでエレガントにマダムはサッと腕時計に目を走らせ、言った。

『私icon12日本時間で行動してますからicon12

・・・じゃ、1時間くらい早いですねface07

「集合時間は現地時間で集まりましょうよicon10

色々と謎は残ったが、とりあえず私は一番無駄のなさそうな提案をしてみたのでした。  


2009年06月25日

Nバタフライ・・・3

チベットでは私達はだいたい標高4000m~4500mくらいの所をテント泊で移動していた。

陽が出ていない間は寒いです。寒いというか酷寒です。
静岡育ちの私でも、「今日は雪だね。」なんて降雪予報ができるようになりました。

でもって鼻血が出るほどの乾燥です。
あまりの乾燥に鼻の粘膜がやられて毛細血管が切れて鼻血が出ちゃいます。

そして、砂だらけ。
植物が生息できる限界高度も越えてるからもちろん木も生えてないし、
植物もなんだかトゲトゲした高山植物くらいしか見あたらない。
残りが砂。

尋常ならざる風が吹くからその埃っぽさも尋常でない。
気管支もやられるし鼻も鼻炎状態で鼻水も止まらない。

この状態で鼻をかんでいても症状は良くならない。
というかひどくなる一方。
こんな時はネーティが一番!

そして、それを教えてくれたのがマダムN。
しかもネーティ用に“世界一のお塩”もくれました。
おかげさまでお鼻もスッキリ。
その日から私はコップでネーティをするのが習慣になり鼻炎も改善。

しかもその頃の私はお肌もボロボロ。
日本から日焼け止めとしっとり化粧水を持ってきてはいましたが、
しょせんチベットの紫外線と乾燥にはまったく歯が立たたず、ひどい有様。

そして私は夕食後にマダムNのテントにお邪魔してお肌のお手入れ指南を受けるようになりました。
その名も≪サロン・ド・N≫ ※勝手に命名。
「今日、テント行っていいですか?」でサロンの予約です。

マダム選りすぐりのセサミ・オイルと化粧水。
女優でさえなかなか手に入れることのできないと言う美肌クリーム。
私のボロボロだったお肌も2~3日で治癒。
スゴ~イface08

そして、そのサロンの噂は口コミで広がり。
あっという間に予約の取れない人気サロンになったのでした。

(その後、私はマダムNにもらったセサミ・オイルでなんとかチベットの乾燥を乗り切りました。)