2009年06月23日
Nバタフライ・・・2
私が最初に“マダムN”を
「あれっ、この人おもしろいんじゃ・・・?」
と気づいたのはネパールからチベットに入国する時だった。
折りしも新型インフルエンザが大流行中。
ただでさえナーバスな中国の入国審査は更にめんどくさい事に。
まずは建物に入る前に足止め。
検温です。
体温高いと入国できません。新型インフルエンザを疑われます。
ちなみに体温低すぎても入国できません。人であることを疑われるのでしょうか?
ところで、見たことありますか?10分計る体温計。
私は冗談だと思って色んな人に「本当は何分?」って聞きまくったよ。
しかも形は三角形。絶妙に見えにくい形です。
水銀が見えれば数字が見えず、数字が見えれば水銀が見えない。
コレで体温がどれくらいあるか見るには水銀面と数字面をスゴイ早さで回転させるしかないんじゃ?って代物。
あんまり入国させる気ないね~
もちろん入国審査本番も意味の分からない厳しさと緊張感が満載。
とりあえず何か言っとくか的な足止めがあったり、理由は一切分からなかったり。
勝手になんとなく翻弄されちゃったり。
私は思いました。
入国審査に必要なもの、それはくったくのない笑顔
と余計なコトをしないという事だけ!
そんな事を私が心に言い聞かせている時、ガサゴソ荷物をかき回す音と、背後から声が聞えてきた。
『どうだったかしら、どうだったかしら・・・。』
入国審査前に荷物整理・・・?なぜ??
振り向くとマダムNが一心不乱にデイリーコンサイス辞書(英語)をめくっている。
入国審査予習??
「なに調べてるんですか?」
一応聞いてみた私にマダムNは答えた。
『聖人って、なんて言ったかな~って思って。』


それ、今必要ですか~っ!?


マイペースだなぁ~
よく分からない迫力に私は一瞬たじろいだ。
しかし、私はとりあえずは入国審査に集中しなければならない。
ほら、つぎ私の番。
緊張しつつも入国審査用笑顔であいさつする私。
が、入国審査員が当惑している。
なぜ?私の笑顔失敗??
一気に緊張する私、隣にマダムNの頭。
えっ?隣にマダム???
「One Person!」
入国審査員がマダムに言い放った。
『えっ、えっ!?なにかしら???』
当惑するマダム。
驚いた私もなるべく自分を落ち着けて言った。
「マダム、入国審査は一人ずつです
」
『あら、そうなの?やだわっ
』
オホホホホッ!
マダムは足早に戻っていった。
なんだか私と入国審査員のお兄さんは“ビックリしたね”と目で語り合った気がした。
そんな共感のおかげか、私はすんなり入国できました。
その後、私の好奇心がマダムにロックオンしたのは言うまでもない。
「あれっ、この人おもしろいんじゃ・・・?」
と気づいたのはネパールからチベットに入国する時だった。
折りしも新型インフルエンザが大流行中。
ただでさえナーバスな中国の入国審査は更にめんどくさい事に。
まずは建物に入る前に足止め。
検温です。
体温高いと入国できません。新型インフルエンザを疑われます。
ちなみに体温低すぎても入国できません。人であることを疑われるのでしょうか?
ところで、見たことありますか?10分計る体温計。
私は冗談だと思って色んな人に「本当は何分?」って聞きまくったよ。
しかも形は三角形。絶妙に見えにくい形です。
水銀が見えれば数字が見えず、数字が見えれば水銀が見えない。
コレで体温がどれくらいあるか見るには水銀面と数字面をスゴイ早さで回転させるしかないんじゃ?って代物。
あんまり入国させる気ないね~

もちろん入国審査本番も意味の分からない厳しさと緊張感が満載。
とりあえず何か言っとくか的な足止めがあったり、理由は一切分からなかったり。
勝手になんとなく翻弄されちゃったり。
私は思いました。
入国審査に必要なもの、それはくったくのない笑顔

そんな事を私が心に言い聞かせている時、ガサゴソ荷物をかき回す音と、背後から声が聞えてきた。
『どうだったかしら、どうだったかしら・・・。』
入国審査前に荷物整理・・・?なぜ??
振り向くとマダムNが一心不乱にデイリーコンサイス辞書(英語)をめくっている。
入国審査予習??
「なに調べてるんですか?」
一応聞いてみた私にマダムNは答えた。
『聖人って、なんて言ったかな~って思って。』






マイペースだなぁ~

よく分からない迫力に私は一瞬たじろいだ。
しかし、私はとりあえずは入国審査に集中しなければならない。
ほら、つぎ私の番。
緊張しつつも入国審査用笑顔であいさつする私。
が、入国審査員が当惑している。
なぜ?私の笑顔失敗??
一気に緊張する私、隣にマダムNの頭。
えっ?隣にマダム???
「One Person!」
入国審査員がマダムに言い放った。
『えっ、えっ!?なにかしら???』
当惑するマダム。
驚いた私もなるべく自分を落ち着けて言った。
「マダム、入国審査は一人ずつです

『あら、そうなの?やだわっ

オホホホホッ!
マダムは足早に戻っていった。
なんだか私と入国審査員のお兄さんは“ビックリしたね”と目で語り合った気がした。
そんな共感のおかげか、私はすんなり入国できました。
その後、私の好奇心がマダムにロックオンしたのは言うまでもない。