2009年08月04日

小学2年生・・・2

また明日とか言ってたのスッカリ忘れてた。


さて、私のチベット人嫌いを払拭した出来事。
それはやはりカイラス山で起こった。

私の組んだ馬方さんは労力を使わずに働くタイプの人だったので、
およそ20チームいる中で、常にほぼ最後尾を歩いていた。

その時ものんびりペースで山を下っていたところ、
前方になにやら人だかりが・・・!!

人や馬でよく見えないが、どうやら誰かが落馬したらしいっface08

一体なにがあったんだろう!?
大丈夫なんだろうか???

旅の仲間の一大事だ。
私も前方の様子が知りたいと思ったが、
その時、馬方のオジサンはもっともっと何が起きてるのか知りたかったらしいicon10

おもむろに右手の崖をどんどん上り始めた。
もちろん、馬を連れて。

っつ~事は、
もちろん、馬に乗ってる私も連れて・・・だface08face08

え~~~~~~っ!?


ちょっと、ちょっと!?
崖だってのっ!!!

しかし、オジサンはお構いナシにどんどん崖を登っていく。
道なき道をどんどんと。
そら、道ないよ。
だって、崖だもん!!

やめて~っっ!!

何度叫びたかったか分からない。
でも私、馬上で騒ぐなって教えられてるからさっface10
ココまで来たら、もう暴れないのが一番安全だしっface07


そして、オジサンはサッサと落馬現場を真上から見渡せる所まで崖を上がりきって叫んだ。
『どうなってんの~?(←私の想像)』

すると、現場より中継が。。。
『あ~なって、こ~なって落馬したんだよ!(←もちろん私の想像。)』

ひとしきり情報交換が終わるとオジサンは、
『あ、そう。』
とばかりに今度はどんどん崖を下り始めた。

よ、よかった~icon10

と、思ったのも束の間。
オジサンは崖上から追い越しをかけ、今度は先頭に踊り出た。
そしてそのまま何事も無かったように歩き続ける。


ちょ、ちょっと~っ!!
私の旅の仲間が落馬してるのっ!
心配だってのっっ!!!


スッカリと気が済んでどんどん先を行こうとするオジサンと慌てる私。
すると、オジサンもさすがに気づいたらしい。
私が心配してるって事に。

『なんだ、お前アレ気になるのか?(←私の想像。)』

「気になるよ、当たり前じゃんっ!」(←日本語)

『そうか、じゃ、お前はアレを見に行け。オレはココで休む。』(←私の想像。)


交渉成立だ。
オジサンは私を馬から下ろすと完全休憩体制に入った。


幸いにも、落馬した時には真後ろにドクターの馬がいてすぐに処置をしてくれたらしい。
そして、そのとき初めて知ったが、ドクターは外科医だったそうな。
不幸中の幸いです。

ホッと一安心した私ですが、
その時思ったんです。

そうか、チベット人って自分の心に忠実なんだな。

そう思うと今までの戸惑いが解けていきます。
したいからしてただけ。

そうだな、例えれば小学2年生くらいなカンジか。


その日から、私はチベット人が全然嫌いじゃなくなりました。
むしろ、結構ツボ。


チベッタン、それは愛すべきそのままな民族。。。


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