2009年07月03日

チベット犬

チベット犬



チベットには野犬がたくさんいる。


ひょ~っとしたら飼い犬もいるかも知れないけど、それは私には見分けは付かない。
キャンプをすれば常に犬がわんさか寄ってきたが、チベット滞在中に確実に飼い犬だと判別できたのは2匹。
1匹は茶屋の小型犬(血統書付き・・・じゃないかと推測されるが、なにせ手入れという習慣がないから言い切れない)
1匹は車で通り過ぎる瞬間に綱で繋がれていたのを一瞬見かけた。

大体の野犬がチベタンマスチフ(の雑種)で、デカイ。
日本でいう所の土佐犬系統の犬。
子犬かわいいな~face01なんて見ていたって、
足がデカイのなんのって、大型化する気満々だicon10

ちなみに血統正しいチベタンマスチフは中国本土でお金持ちが飼うものらしい。
スゴクお高いんですって!
日本円でいくらくらい?って聞いてみたところ『とにかく高い』との事でした。

犬たちは大抵、昼間は「なんか食べ物ない~?エサどこ~?あ~、つかれた。」みたいな感じでした。
そんで、夜は夜通し吠え続けるかケンカし続けるかスキをみて人を襲うかしているようです。

そんなワケで日が落ちたらテントから出てはいけません。
食べられちゃうゾicon06

私はかなり動物好きなので、それでも犬は可愛くって触れないのが残念だった。
可愛くても野犬。なんの病気を持ってるか分からないし、もし噛まれたら狂犬病に感染しちゃうからね。

しかし、そんな私でもココの犬はヤバイなって思ったところがある。
「聖地ティルタプリ」

可愛い子犬も何匹かいて、「わぁ、カワイイface02
って言いかけて・・・あれ?なんか目つき違う??
いや、なんか存在感が違う。。。。
カワイイけど、背中を見せちゃいけないような・・・icon11
初めての感覚です。


以前にガンジス川に行った方に聞いた話ですが、ガンジス川も川辺で火葬したり、流したりでソコの犬は人肉を食べている犬らしい。
そういえば私もメメントモリって本で見ました。
そしてインドには一生行かなくてもいいやって思いました。
実際は2年連続で行っちゃったけど。

その方曰く、「ガンジス川の犬は地獄の犬の顔をしている。」

い、今なら分かります。
ティルタプリの犬はそんな目とそんな気配をした犬でした。

聖地ゆえにお寺があって、お寺があるゆえに鳥葬場がある。
鳥葬場があるゆえに人のお肉がある。
お肉があるがゆえに・・・・そりゃ、食べるよね。
他になんにも食べるものないし、鳥葬は最後の功徳だしその為のものだもんね。

しかし、ちょっと考えました。
一体人間はなにを溜め込んで生きているんだろう?


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この記事へのコメント
ののさん

おはようございます。

きましたね~ チベット犬 愉しく読ませてもらいました。

私もチベットに行った時、たくさんのワンコに逢いました。

自分も動物好きで遊んでもらおうと、近づいたら踵に噛み付かれました。

幸い登山靴を履いていたので、靴底のゴムの部分でしたので無事でした

いきなり、足の急所である、アキレス腱の場所に噛み付くとは・・・

恐るべしチベット犬!!
Posted by くわくわ at 2009年07月03日 05:25
く、くわさん、逃げて~っっ!!

って、危なかったですね~(汗)
いきなり動きを封じようとしてるあたり、ヤツら本物の狩人ですぜ!

無事で本当によかったですね~(^-^)

昼は洞穴で寝てて夜になって人が1人で歩いてるのを見かけたら仲間を集めて人を狩にくると言う話を聞いた時、生まれて初めて捕食される側の気持ちになりました。

それにしても、くわさんもチベットに行っていたんですね?
慧海の本も読んでいるし、ひょっとしてカイラスまで行かれましたか?
くわさんのチベット話もぜひ聞きたいです。
Posted by のの at 2009年07月03日 11:19
 こんばんわ
くわです。

写真がいいんだよね、人もわんこも影が伸びていいて

う~んいい!!

カイラスには行っていません、
だからうらやましくてお話を聞きたいと思いました・・

チベットには20年前20代の頃 (すいません、おっさん、で・・) 行きました

神戸から船に乗って上海、陸路でチベットを目指し、歩いてネパールへ

チベットのラサには2週間ほどいました。

丁度、チベットの暴動のあった時で、ラサに入ったとたん公安警察に捕まりました。

なるべく早くここから、出て行けと言われ、2週間後、公共バスでラサを出ました。

仲良くなったチベットの方に悲しい話を聞かされました。

暴動で (いや暴動では無いと思うけど) 兄が殺されたと・・・

チベットは凄く行きたい国のひとつで楽しみにしていたのに、
(ハラーのチベットの7年)も読んでいたのに、中国という国をすっかり忘れていました。

「全然チベット自治区では、ないではないか、自治区ってなんなのさ??」

でもチベットの人たちはやさしく、とても楽しかったです。

長文にて失礼しました。
Posted by くわくわ at 2009年07月03日 18:19
くわさん、こんばんは!

まさか20年前のチベットだったとは衝撃的です!
歩いてネパール!?
公安警察に捕まった!!??

実は、私のヨーガの先生の息子さんが高校生の時に行き先も告げられずカイラスまで連れて行かれたのが20年前だそうです。

自分が行く前までは話を聞いても「大変でしたねぇ~。」って言うくらいでしたが、今では当時の話を聞いていると自然に涙目になってしまいます。

チベットは広いです。
凄惨な出来事があるところもあれば、まるで時間が止まっているようなところもあって。
あの国にとって何が最良なのか私には到底判断しきれるものではありませんが、中国もやっと国際社会に一歩踏み出していくところ。
これからきっと良くなって行くところなんだと思っています。

それから、〝20年前20代の頃 (すいません、おっさん、で・・)〟って、件ですが、くわさん、全然おっさんじゃないですから!
そんな事言われると私も色々困りますから!!
気を確かにもっておっさんなんて単語忘れてください。

では、私も負けずに長文で失礼しました。
Posted by のの at 2009年07月03日 22:30
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